消費税増税で私たちの増える負担は2%ではない!?

10月1日から消費税が10%になります。

 

「2%くらい大したことないよ。」

であったり

「いやいや、購入額が高くなれば2%も大きく感じるよ。」

なんて話もよく耳にしますが、これらには大きな間違いがあります。

それは、今回の消費増税で私たちの負担が2%増えるだけでないということです。

 

なぜ増える負担が2%だけでないのか?

 

 消費税が8%から10%になると税抜き10000円のものが10800円から11000円になるだけじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は違うのです。

 それはなぜかと言うと物の仕入れ値も上がるからです。

 例えば、ある家具屋さんが椅子を一脚作るためには

・骨組みとなる木材 3000円

・クッションになるウレタン 1000円

・座面の布 1000円

の3つを計5000円分を仕入れないといけないと仮定します。

 今回の消費増税にあたり木材屋さん、ウレタン屋さん、布屋さんがそれぞれ値上げすることになります。値上げの際は消費増税の2%分だけ上げるわけではありません。これは今から説明する椅子の値上がりと同じ理論です。

それぞれが

・木材屋 3300円

・ウレタン屋 1100円

・布屋 1100円に

値上げしたとすると、計5500円となり消費税が2%上がっただけなのに家具屋の負担は約10%増えたことになります。

 家具屋さんはここから椅子を作り、さらに私たちに売るわけですから、椅子は2%の増税により少なくとも10%以上値上がりすることになります。

これは、あくまで一例ですが、たかが2%と思っている増税で実は私たちの負担は大きく増えるのです。

 

増税に向けて私たちの取るべき行動は?

 

 消費増税の可否に関しては賛否両論ありますが、私たちにはどうしようもありません。

 ですから、私たちのできる最低限のことをするべきです。

 今回の消費増税では軽減税率(食品に関しては8%で据え置き)であったり、キャッシュレス決済によるポイント還元制度がとられたりしています。そういったルールをしっかりと把握して、最大限利用していくことが私たちの今できることではないでしょうか?